今、注目されている日大アメリカンフットボール部による悪質タックル問題。
日大の前監督らの記者会見を見てて、『国会の問題と似てるな?』と思い書いてみました。
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日大アメフト、加計学園、森友学園の概要は?
今、ほとんどの日本人が注目している、もしくはあきれ果ててる問題が、この3つの問題ではないでしょうか?
日大のアメフトについては記者会見が、加計学園や森友学園については、証人喚問などが行われました。
しかし、どれもが釈然とせず真相が見えません。
整理のために、この3つの問題の概要をまずまとめてみました。
日大アメフト部による不正タックル
2018年5月6日
日本大学 vs 関西学院大学の定期戦において、その“事件”は起きました。
東京・調布のアミノバイタルフィールドで行われた定期戦、今回で51回目になりますが、結果は関学大が日大を21対14で破り、対戦成績は関学大の31勝17敗3分けとなっています。
反則して負けてるのかよ!と突っ込みたくなりますが、逆に考えるとそれだけ関西学院大学は強かったので、日大はタイトルがかからない定期戦で相手にダメージを負わせ、タイトルがかかる秋の大会を有利にしようと考えていたようです。
この試合に出場した日大の宮川選手は、パスを投げ終えて無防備な状態の関学大クオーターバックの奥野選手に背後から強烈なタックルをします。
出典元:PRESIDENT
奥野選手は右膝軟骨損傷、第2・第3腰椎棘間靱帯(きょくかんじんたい)損傷で全治3週間の怪我を負いました。
ちなみに5月9日、日大に対して下された暫定処分は下記となります。
関東学生アメリカンフットボール連盟は5月10日、この試合の冒頭で、日大のディフェンス選手が3度のパーソナルファウルを犯し資格没収(退場)となった件について、(1)当該選手の対外試合出場禁止、(2)指導者への厳重注意、(3)一連の反則についての調査を行う委員会の設置などの処分を発表した。9日に理事会を開き、決定した。
出典元:ベースボールマガジン
詳細→https://www.bbm-japan.com/_ct/17167358
その後、日大が謝罪文をホームページに公開し、2度にわたる記者会見を行います、
その内容は「選手に怪我をさせろとは指示していない」とし、批判が多数寄せられています。
また、タックルをした宮川選手も謝罪会見を開いています。
問題は、
- 選手が自発的にやったのか?
- 監督かコーチが指示したのか?
ということです。
加計ありきで獣医大学は作られたか?
高度専門職である獣医師を育てる獣医大学は、1984年以降新設を認められていませんでした。
その目的は、全国的見地から対応することが適切ということで、一部の地域や法人による乱立を防ぎたかったようです。
2007年から、今治市が15回にわたり開学の申請を出しますが認められませんでしたが、2013年に風向きが変わります。
そう安部首相の第二次政権下です。
2015年 獣医学部新設を募集開始
2016年1月 国家戦略特別区域の指定を今治市が受ける
同年10月 京都府と京都産業大学が獣医学部の開設を設置する構想を提示
同年11月 広域的に獣医師系学部が存在しない地域に限り獣医学部の新設を許可する法改正の実施を決定
むむっ!メチャクチャ加計ありきの流れでは!?
2017年1月 今治市で獣医学部を開設可能な学校を募集。加計学園が応募し選定される
2018年4月 日本で52年ぶりに獣医学部の新設大学が開学
2017年5月に総理のご意向という文書があったと報道されますが、安倍総理はじめ内閣側は否定。
次から次へと文書があった、破棄した、(総理関係者に)会った、会わないのやり取りが交わされ、ついに2018年には愛媛県知事が県の信頼に関わるとして、“本件、首相案件”という文書が残っていることを公表。
なぜ総理ありきを疑われたのかというと、加計学園の理事長と安倍総理は友人ということだからです。
安倍総理も友人という点は認めていますが、加計学園に対して便宜を計ったことは無いと否定し続けています。
問題は、
- (安倍)総理のご意向だったのか?
という点であり、総理側と愛媛県の発言が食い違っていることです。
森友学園は権力に近づき過ぎた?
さて、ちょうど今日、2018年5月24日に世間を騒がせているのが、森友学園問題です。
・前提
2011年 学校法人大阪音楽大学が約7億円で売買交渉するも、入札価格が鑑定価格約9億円に満たないという理由で却下されています。
ことの発端は2013年になります。
森友学園が近畿理財局に土地の取得要望書を提出。
提出した理由は、森友学園が小学校を作るためです。
ここから森友学園と国の賃貸契約に向けた動きが始まります。
2015年 土地の売買ではなく、10年間の定期借地契約を締結
森友学園による土壌改良工事とゴミ撤去工事が行われる
2016年 森友学園が新たなゴミが見つかったと主張し、(恐らく対応に苦慮した)国が賃貸契約から売買契約に切り替えて、1億3,400万円で締結。
ここで土地が正式に森友学園のものになりました。
9億円という土地が、約7.5億円も値引きされています!
というか額が多すぎて一般人には実感湧きませんがf(^_^;)
値引きの凄さがすでに問題ですが、森友学園の何が一番問題かというと、安倍総理の奥さんである昭恵さんが、森友学園によって新しく作られる小学校の名誉校長となっていた点です。
また、“安倍晋三記念小学校”の名で寄付も集められていた経緯があり、大幅な値引きの理由として問題になっています。
実際、昭恵さんは、森友学園が運営する塚本幼稚園を訪れ、そのことは安倍総理も認めています。
その後は加計学園と同じく、土地交渉の文書があった、破棄した、(総理関係者に)会った、会わないのやり取りが交わされ、ついに今回財務省が2018年5月23日に、複数の政治家の名前も記載された土地の交渉記録の詳細を発表しました。
安倍総理は自身や昭恵さんは関わっていないと強弁し、理財局長だった佐川氏は文書は無かったと証人喚問でも言っていましたが、すべてが覆る可能性が高くなってきました。
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3つの問題の共通点とは?
さて、加計学園と森友学園は安倍総理を中心としているため共通点が分かりやすいですが、日大アメフトとも共通点を感じるのは私だけでしょうか?
ズバリ!
”忖度”
↑が、共通点だと考えられます。
- 日大アメフト:選手が監督やコーチに忖度
- 加計学園:文科省が安倍総理に忖度
- 森友学園:財務省が安倍総理に忖度
そして、2番目の共通点が、
”見捨てられた”
ということになります。
忖度される側(監督や安倍総理など)は、”直接言葉を発していない”ということで言い逃れを図り、実際に行動した選手や官僚は「知らない」と言われ行動の責任を負わされる。
中間にいるはずのコーチや局長といった存在も”強気を助け、弱気をくじく”という何とも情けない行動に終始し、真相を語りません。
となると、一番弱い立場の選手や官僚が何を言っても相手にされず、森友学園の問題では近畿財務局の職員が自殺するという悲しいできごとまで発生してしまいました。
近畿理財局は元々森友学園に土地を借りてもらわなくてもいいというスタンスを取っていたにも関わらず、安倍昭恵首相夫人が名誉校長になったあたりから政府職員が財務省に問い合わせをするようになり、やむなく動くことになったようです。
亡くなった方は、森友学園の籠池泰典前理事長と直接交渉をしていたようです。
本来であれば国有地を格安で譲渡するという、いわば国民の土地を1法人のためだけに便宜を図るという官僚としてやってはいけないことをやらされているストレスが悲しい決断をさせてしまったのかも知れません。
真相を追求するには、この方法が最適!?
さて、3つの問題について調べたり感じたことを書いてきましたが、どれもこれも当事者たちが真相を語らないことが最大の問題です。
言い逃れられると思っているからでしょうが、唯一日大のコーチだけが5月23日の記者会見で顔を苦痛にゆがめ、声をふり絞って出していたように感じます。
自身の良心と戦っているような・・・。
他の人たちは、本当に心の底から一点の曇りもなく話しているのでしょうか?
日大の会見では、マスコミが真相を追求しようとするも、同じ日大の広報部の米倉久邦さんが無理矢理会見を終了させ、人を人とも思わぬ振る舞いをしました。
加害者ではありますが20才の前途ある青年の夢を奪い、同じく前途ある選手が理不尽なタックルを受け怪我を負ったにも関わらずです。
本来大学は立派な青年に知識や経験を与え、国を支える人を成長させる場です。
いわば、学生を守るべき機関が大学であり、大学に在籍する人もまた同じはず。
それが学生を守らず、大学を守るだけに動いているという、何とも悲しい振る舞いでした。
国会では、権力に守られていると思っているのか、法的拘束が無い証人喚問を何とも思っていないのか、「知らない」の一点張りで、かつ代わって真相を追求するはずの野党が有効な質問をすることができず、現在もうやむやのままです。
どうしたら真相を見破れるのか?
状況証拠は揃っている。
ただ、肝心の自白が出ない。いや出せない。
マスコミや野党でダメなら・・・
と考えた時にふっと浮かんだのが、メンタリストのDaiGoさんでした。
出典元:オフィシャルブログ
DaiGoさんプロフィール
- 慶応義塾大学理工学部物理情報工学科卒
- 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究
- 英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演
- その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動
ここで「なんだ、そんなこと書くなんてアホか?」と馬鹿にされるかも知れませんが、けっこう私は真剣です。
もしDaiGoさんに懸念を抱くのであれば、警察や検察のしかるべき尋問のうまい方に質問してもらうべきでは無いでしょうか?
それくらい、今回の3つの問題は重大で、このまま真相が分からなかった場合、若者たちはこの日本に愛想を尽かしてしまうのではないでしょうか?
- 頑張っても守ってもらえない
- 強い者だけが守られる
- 夢はかなわない
DaiGoさんであれば、発言している方の発言内容や仕草などを総合的に判断し、本当のことと嘘を見破れる。
少なくとも、心理を研究し尽くしていない通常の質問者よりか見破れる確率は高くなりませんか?
いきあたりばったりの質問をする人ではなく、明確にポイントを絞って質問できる人が質問をしないと、いつまで経っても問題が解決しなさそうです。
確かにDaiGoさんが質問したとしても当事者は「やっていません」と言うでしょうが、少なくともDaiGoさんの指摘で真相を話しているか、嘘をついているかは分かるのでは無いでしょうか?
ただし、日大はともかく権力者からは、どういった形であれ抹殺される可能性が高いですが。
とにかく、亡くなった方や怪我をした方のため、そして悔しい想いをしている方々のためにも真相をハッキリとしたいところです。
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まとめ
あらためて書きますが、この国に夢や希望があると信じ続けるためにも、真相を明らかにすべき3つの問題を取り上げてみました。
決して時間に解決させない。
前に進むためにも、もし間違ったことをしてしまったのであれば潔く認め、再発防止を図り、国民全員が安心して生きていけることを信じさせて欲しいです。
人間誰も完璧な人もいません。
監督であれ、総理であれ、一般の人が考える以上に激務で大変なのも分かります。
人間なのでミスもあります。
だからこそ、もしミスがあったとしても隠すのでは無く、真相を明らかにした上で謙虚に説明したいただければ、それだけで国民は許してくれることもあるのでは無いでしょうか?
逆に何もミスをしていないのであれば、それはそれでいいことです!
今回の3つの問題のように、上の立場の方々が高圧的に周りを見下したような態度を取り続ければ、この国で子どもを育てようと思わなくなりますし、海外の方も日本に来ようとは思わなくなってしまうでしょう。
私たちも今回の問題を人ごとと思わず、国民全体でこの国を良くするために真剣に考え、たとえ国会の場でなくとも、日頃から議論し、お互いに良いところを誉め足りないところは補い合い、結果国が良くなるようにしていけばいいのでは無いでしょうか?